持ち歩きが楽な暇つぶし用短編小説5選【恋愛】

持ち歩きが楽な暇つぶし用短編小説5選【恋愛】

電車での移動時間に何もすることがなく、ずっと寝たふりをしていると言う方はいらっしゃいませんか。数十分程度の移動でも毎日積み重ねていれば膨大な時間となってしまいます。そこで今回はそんな方々におすすめしたい暇つぶしに最適な恋愛ものの短編小説を厳選して紹介します。退屈な移動時間も毎日読書をしていれば、きっとご自身の心を揺さぶるような名作に出会えることでしょう。

電車での移動時間におすすめな恋愛短編小説5選

日本人作家の作品

 

クジラの彼

著:有川浩 出版:角川書店
「クジラの彼」は、「図書館戦争」等で知られる有川浩による恋愛短編集です。全6編の短編を収録しており、そのすべてに自衛隊員が登場すると言う共通点があります。潜水艦の乗組員との恋愛を描いた表題作の「クジラの彼」では、いつ帰るのかもわからない乗組員「冬原」のことを思い続ける主人公「聡子」の心理が繊細に描かれています。とにかく後味の良いきゅんとするような恋愛小説を読みたいと言う方におすすめです。

初恋温泉

著:吉田修一 出版:集英社
「初恋温泉」芥川賞作家吉田修一による恋愛短編集です。表題作である「初恋温泉」は、飲食店をいくつも経営する男とその妻、二人の子供による物語です。経済的な成功をおさめたにもかかわらず、家庭内での問題を解決する事ができず、離婚の危機に瀕している夫婦による最後の温泉旅行を描いており、繊細な心理描写が印象的な作品でもあります。ただ後味が良いだけの恋愛小説ではなく、登場人物の心模様を的確に描き出した作品の数々は、恋愛文学の粋を脱した純文学とも言えるかもしれません。

放課後の音符

著:山田詠美 出版:新潮社
「放課後の音符」は、直木賞を始め数多くの受賞歴がある山田詠美による恋愛短編集です。大人でも子供でもない17歳の少女たちを主人公とした短編の数々は、「17歳」と言う年齢ならではの感性を繊細に描きだしており、誰もがかつて経験した「あの頃」を思い出させてくれます。全部で8編の短編を収録しており、ただ後味が良いだけでなく、切ない気持ちにさせてくれると同時に、心が浄化されるような気持ちになる小説が読みたいと言う方におすすめの作品です。

海外作家の作品

 

私たちがやったこと

著:レベッカ・ブラウン 出版:新潮社
レベッカ・ブラウンは、繊細な心理描写が特徴的である一方で、登場人物の名前を明確にしない等の独特な手法で不明瞭な箇所を残すと言った表現方法を巧みに使いこなすアメリカの女性作家です。「私たちがやったこと」には、人と人との暖かなつながりを鮮明に描くと同時に、それが狂気へと変わるストーリーなどを的確に描いた7つの短編を収録しています。恋愛小説の域を脱した、読者に考えることを促すストーリーの数々は、読後も後を引くような小説が読みたいと言う方におすすめです。

フィッツジェラルド短編集

著:スコットフィッツジェラルド 出版:岩波書店
「グレートギャツビー」等で知られるアメリカの作家スコット・フィッツジェラルドは数多くの短編を残したことでも知られています。フィッツジェラルドの作品の多くは「意中の女性を振り向かせるために経済的な成功を夢見る若者」を主人公としており、それは時に悲劇的な結末をもはらんでいます。本短編集にもそのような類いの作品が多数おさめられており、フィッツジェラルドと言う作家そのものを知ることができるかもしれません。発表から一世紀以上もの時がたっているにもかかわらず、古典に触れると言った堅苦しい感じではなく、新鮮な気持ちで気軽に読む事ができる作品です。

まとめ

電車での移動時等の暇つぶしにおすすめしたい恋愛ものの短編小説を厳選して紹介しました。恋愛小説には国内の物、海外の物、現代の物、古典の物それぞれに異なった趣がある為、それぞれの代表作を手に取り、自身の好みに合いそうなものを読んでみるのも良いかもしれません。今回紹介した情報を好みの作品を探す際の参考にして頂ければ幸いです。